愛犬のドッグフードをダイエット用に変えたいけど選び方がわからない。具体的でわかりやすい選び方を知りたい
こんなお悩みにお答えします。
この記事を書いた人
筆者の愛犬はMダックス6歳(太りやすい)でダイエット経験者です。現在も体重管理に気をつけています。
犬が肥満になる主な原因は
- 病気
- カロリーオーバー
- 運動不足
- 代謝が落ちる
ということが挙げられ、肥満はさまざまな病気の原因となります。
愛犬に長生きしてもらうためにも体重管理はとても重要なことです。
この記事では、愛犬の体重を落とすために必要なダイエットドッグフードの選び方について解説しています。
選ぶポイントやフードを与える時の注意点についても、ペットフーディストの知識を入れながら具体的にわかりやすく説明しています。
この記事の内容
- 選び方の8つのポイントを解説
- 選んだ後の注意点を4つ解説
- 効果的に体重を落とす方法について
この記事を読むことで具体的な選び方や注意点がわかるようになるので愛犬にあったフード選びができるようになりダイエットの失敗を減らすことができます。
[st-cmemo webicon=”st-svg-hand-o-right” iconcolor=”#6495ED” bgcolor=”#E9E9E9″ color=”#000000″ iconsize=”200″]この記事の結論とまとめ[/st-cmemo]
関連記事:【2024年最新】愛犬に食べさせたい本当に効果があるダイエットドッグフード4 選
ダイエットフードの選び方【ポイントは8つ】
- タンパク質25%以上で肉・魚がメイン
- 脂質は10%前後で成分が明確
- 粗繊維は6%以上
- カロリーの目安は320kcal以下
- グレインフリーで低GIの食材を使用
- L−カルニチンが配合されている
- 不要な添加物を使っていない
- 炭水化物量の低いものを選ぶ
犬のダイエットの基本は高タンパク・低脂質・低カロリーです。
タンパク質をしっかり摂って筋肉量を維持しながら、運動で脂肪を燃焼させるのがポイント。
それにダイエット用ドッグフードは食いしん坊なワンちゃんのために満腹感を感じれるようなレシピになっています。
上記の8つはそれらのポイントを押さえながらダイエットに有効とされている内容を盛り込んでいます。
タンパク質25%以上で肉・魚がメイン
ダイエット用ドッグフードを選ぶときは、タンパク質が25%以上で肉や魚がメインのものを選びましょう。
タンパク質は犬の筋肉維持と基礎代謝を高めるのに重要で、とくに動物性タンパク質は必須アミノ酸が豊富で質が良いとされています。
良質なタンパク質は栄養価が高く効率的に栄養を取り入れてくれます
筋肉量を保つことでワンちゃんは元気に過ごすことができ、基礎代謝を高めることで休んでいる時でもカロリーを燃焼しやすくします。
犬にとってタンパク質は毛や皮膚、筋肉、爪、骨、内蔵、血液、免疫、ホルモンなど体を作るのに必要な成分です。タンパク質が少なくなると元気がなくなり皮膚や毛がパサついてきます。
ただしタンパク質の摂りすぎは体重増加の原因にもなるので、活動量が少ない室内犬はタンパク質の摂りすぎに注意をしましょう。
タンパク質は体の中で消費されないと脂肪になります
わたしの愛犬は室内犬で活動量が少ないのでタンパク質は25%~30%のものを選んでいます。
脂質は10%前後で成分が明確
脂質が多いとカロリーも高くなり、過剰になると肥満の原因となるので脂質の量を抑えましょう。
平均的なドッグフードでは脂質が15%前後ですが、ダイエットをするなら10%以下がオススメ
また油の成分が明確で、必須アミノ酸のオメガ6やオメガ3の数値が記載されているものが良いでしょう。
- オメガ6
- 動物性脂肪・ひまわり油・コーン油・大豆油・キャノーラ油、
- オメガ3
- 亜麻仁、魚油、オリーブオイル
“動物性油脂”と書かれているよりも“ラード”と書かれていたほうが何を使っているかわかるので安心だね
注意してほしいことは、脂質は犬の健康に欠かせない栄養素で食いつきにも関係しています。
少ないとおいしくなくて食べなくなることもあるので、好き嫌いがあるワンちゃんには脂質を抑えすぎないほうが良いでしょう。
食べないワンちゃんは脂質量を上限10%程度まで上げてみて。
カロリーの目安は320kcal以下
ドッグフード100gあたりのカロリーの目安は320kcal以下のものが良いでしょう。
カロリーが低いと1日に必要な食事量も多くなるので、たくさん食べたい子には満足感につながりおやつを欲しがることも少なくなります。
うちの子は少食で残してしまいます
このような場合は1日に必要な栄養が十分にとれないので、その場合はカロリーを上げてみましょう。
カロリーを上げると1日に必要な食事量が減るので完食しやすくなります。
完食できない子は320kcal以上でもOK。まずはその子が完食できる量を把握してその子に合わせてあげましょう。
粗繊維は6%以上
通常のドッグフードでは粗繊維が3~5%程度なので6%以上のものを選びましょう。
粗繊維は満腹感を与えたり空腹になりにくいです。それに体内の不要なものを便として排出してくれます。
しかし、摂りすぎのデメリットもあります。
- デメリット
- ・便の回数・量が増える
・便が固くなって便秘になりやすい
・タンパク質やミネラルの吸収率の低下
適度な量と質のバランスで整腸作用が期待できるので、愛犬の便の状態を見ながら調整していくと良いでしょう。
我が家は粗繊維8~11%の間で選んでいます。
グレインフリーで低GIの食材を使用
原材料が穀類不使用のグレインフリーで血糖値が上がりにくい低GI食品が多く使われていると良いでしょう。
穀類のおもな栄養素は糖質でエネルギーとして使われないと脂肪になってしまいます。
- ドッグフードで使われるグレイン(穀類)
- 米、麦、トウモロコシ、キビ
また高GI食品は食べると血糖値が急激に上がるので太りやすいとされています。
- 高GI食品
- 精製米・ジャガイモ・トウモロコシ・小麦・ニンジン・かぼちゃ
- 低GI食品
- 肉・魚・さつまいも・玄米・野菜類・豆類
グレインフリーは穀類不使用だから低GI食品が多く使用されているってこと?
グレインフリーのドッグフードは低GI食品を使ったものが比較的多いです。
しかし、グレインフリーでも高GI食品を使っているドッグフードはたくさんあります。
高GI食品が多少使われていても低GI食品が多く使われているものを選びましょう。
低GI食品だけにこだわらず割合(高GI少ない:低GI多い)を見て選んでいきましょう
L−カルニチンが配合されている
L−カルニチンを添加しているドッグフードであれば、脂肪燃焼効果が期待できます。
脂肪燃焼に効果があるとされているL−カルニチンはラム(羊)・鶏レバー・牛肉に多く含まれています。
L−カルニチンは人でその有効性が検証されていますが、犬も同様に有効性が証明されています。
不要な添加物を使ってない
ドッグフードには少なからず添加物が入っています。
添加物がすべて悪いわけではありませんが、以下のような添加物はワンちゃんにとってよくないとされています。
これらの添加物が入ってないドッグフードを優先的に選んでいきましょう。
関連記事:正しいドッグフードの選び方を6つのポイントで解説!
炭水化物量の低いものを選ぶ
炭水化物(糖質)を多く含むフードは肥満の原因になるので、炭水化物量が低いものを選びましょう。
糖質はエネルギー源として重要な役目がありますが、消費されないと脂肪として蓄積されます。
食べているフードや間食量は変えてないのに愛犬が太ってきたということは、代謝が落ちてエネルギーを消費しきれていない可能性が高いです。
炭水化物ってドッグフードには記載されてないけどわかるの?
通常記載されていないので計算したらわかりますよ。
つぎで詳しく説明しますね。
炭水化物量の計算方法
炭水化物量を導く計算式はコレです。
炭水化物量 (%) = 100% – (タンパク質% + 脂肪% + 灰分% + 粗繊維%+ 水分% )
例えばヤムヤムヤムのドライチキンで計算すると
100% – (23.9% + 8.5% +6.7% + 0.7%+ 10.0% ) = 50.2 %
炭水化物は約50.2 %となります。
量としては普通くらいです。個人的な目安は以下のようにしています。
- 炭水化物量の目安
- 40%台:低い
50%台:普通
60%台:多い
タンパク質量が多くなると炭水化物が低くなる傾向にあります。
ダイエットは必要?愛犬の体型をチェックする方法
ひとつの目安としてボディコンディションスコア (BCS)というものがあります。
BCS3を基準としてこれより痩せているのか太っているのかで評価します。
きなこの最近の体の画像を添付
うちの愛犬はBCS3と思ってましたけど、この表ではBCS4に該当してます。
ダイエットフードを見つけたあとの注意点【4つ】
ダイエット用のドッグフードを見つけたあとは以下の点に気をつけてフードを与えていきましょう。
- 愛犬にあった食事量を計算する
- ドッグフードの量を減らしすぎない
- ドッグフードは1週間を目安に切り替える
- 便秘に注意
注意点を順番に解説していきます。
愛犬にあった食事量を計算する
ドッグフードを与えるときは給餌目安量ではなく、その子に合った食事量を計算しましょう。
給餌目安量ではフードの量が多すぎる可能性があります。
ダイエット用ドッグフードでもカロリー過多になると痩せることができないので計算は必要です。
愛犬に合った食事量を知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
ドッグフードの量を減らしすぎない
早く体重を落としたい気持ちはわかりますが、ドッグフードの量を減らしすぎると栄養バランスが悪化し健康的なダイエットはできません。
ドッグフードは減らしても必要カロリーの1割程度にしておきましょう。
1割減らしたカロリー以内の間食はしても大丈夫
ダイエットは時間をかけてするもの。焦らずにじっくりとやりましょう。
ドッグフードは1週間を目安に切り替える
ドッグフードを変更するときは1週間を目安に切り替えましょう。
図解で簡単に説明
目的はアレルギー反応の確認と腸内環境を慣らすことです。
お腹の弱いワンちゃんやシニア犬などは10日~2週間ほど時間をかけてもOK。
便秘に注意
ダイエットドッグフードは粗繊維が多く入っているので便秘になりやすいです。
また便秘にならなくても回数や量が多くなるので便の状態を確認していきましょう。
硬すぎる便なら水分を促すか、粗繊維が少ないダイエットフードに変更してみましょう
健康的なダイエットを成功させる7つの方法
- ダイエットの期間を決める
- カロリー計算をして食べる量を把握
- 野菜をトッピングする
- 食べるお皿を変える
- 食べる回数を増やす
- 水をしっかり飲ませる
- 散歩は毎日30分以上する
ダイエットフードに変えただけで痩せないことは多々あります。
そんなときは生活環境の見直しをしてダイエット計画をたてましょう。
ダイエット計画の立て方については以下の記事で詳しく解説しています。
ダイエットドッグフードについてのQ&A
犬がダイエットフードで痩せないのはなぜですか?
[st-cmemo myclass=”st-text-guide st-text-guide-answer” webicon=”st-svg-font” iconcolor=”#919191″ bgcolor=”#fafafa” color=”#000000″ bordercolor=”” borderwidth=”” iconsize=””]ダイエット用ドッグフードに変えても消費カロリーより摂取カロリーのほうが高いと痩せません。まずはその子にあった食事量と間食量を把握して適度な運動をしましょう。
[/st-cmemo]
ダイエットをするのにシニア犬用のドッグフードを選んでも良いですか
[st-cmemo myclass=”st-text-guide st-text-guide-answer” webicon=”st-svg-font” iconcolor=”#919191″ bgcolor=”#fafafa” color=”#000000″ bordercolor=”” borderwidth=”” iconsize=””]シニア用でも問題はありません。シニア用はリン、ナトリウムの制限に加え脂質やカロリーが成犬用よりも低くなっています。タンパク質も少ないことがあるので25%以上の高タンパク質のものを選びましょう。
[/st-cmemo]
減量用のドッグフードを食べません。他のフードに変えたほうが良いですか?
[st-cmemo myclass=”st-text-guide st-text-guide-answer” webicon=”st-svg-font” iconcolor=”#919191″ bgcolor=”#fafafa” color=”#000000″ bordercolor=”” borderwidth=”” iconsize=””]他のフードに変える前に食べない原因を見つけてあげましょう。食事回数を増やして1回量を少なくしたり、トッピングしてあげている場合はトッピングをせずに2~3日様子を見たりしましょう。また肉や魚、野菜の茹で汁をドッグフードにかけてあげると嗜好性があがり食べてくれることが多くなります。
[/st-cmemo]
まとめ:愛犬にあったフードを選んでダイエットをしよう
この記事ではダイエットドッグフードの選び方について8つのポイントを具体的に解説しました。
選ぶポイントをまとめると・・
- タンパク質25%以上で肉・魚がメイン
- 脂質は10%前後で成分が明確
- 粗繊維は6%以上
- カロリーの目安は320kcal以下
- グレインフリーで低GIの食材を使用
- L−カルニチンが配合されている
- 不要な添加物を使っていない
- 炭水化物量の低いものを選ぶ
になります。
ドッグフードを手に入れたあとの注意点は4つです。
- 愛犬にあった食事量を計算する
- ドッグフードの量を減らしすぎない
- ドッグフードは1週間を目安に切り替える
- 便秘に注意
ダイエットが必要な愛犬のために高タンパク質・低脂質・低カロリーなどの基準でダイエットフードを選びましょう。
徐々に切り替えながら食事量を調整し、運動量を増やすことで効果的に減量ができます。
減量までに時間はかかりますが、愛犬の体型を日頃からチェックして飼い主さんの工夫と愛情を持って継続的にサポートすることがダイエット成功の鍵です。
一緒に頑張っていきましょう